~いったん自分の感情に背くと、周りの世界を、自分への裏切りを正当化する視点から見るようになる~ ちょっと前に、Amazonに進められて読んだ本。図書館で借りてカバンに入れたままにしていた。図書館から督促の連絡が来てしまったので、ちょっと目を通してから返そうと思ってページを開いたところ、予想外に面白くて最後まで読んでしまった。 内容は、※自己欺瞞に陥る(これを「箱」に入るという)と負の連鎖になって、結果、自分にトラブルが帰ってくるから良くないよ、という自己啓発本。 ※自己欺瞞 自分で自分の心をあざむくこと。自分の良心や本心に反しているのを知りながら、それを自分に対して無理に正当化すること。自欺(じき)。 小説仕立てに成っていて、上司と部下/夫と妻/親と子の具体的な人間関係に置き換えて語られる。文章も柔らかく、とても読みやすい。主人公自体が、本で主題にしている理論を懐疑的に見ているという設定も、読み手側が入り込みやすい理由なんだろうと思う。 自分が箱に入ると相手も箱にはいる 箱に入っているときに、しても無駄なこと 相手を変えようとすること 自分の行動を変えようとすること 他の人々に抵抗するのをやめたとき、箱の外に出ることができる 仕事、家族との関係の中で思い当たるモノがある。この本を読んでから、「あ、今箱に入っているな」と少し意識出来るように成った気がする。そんな時は”しても無駄なこと”はしないように気をつけている。 人間関係に行き詰まっているとき、周りが見えなくなっているときに、改めて読み返してみたいと思う。
プログラミングのメモだったり、日々のコトだったり。雑記。