なんとなく寄った図書館でこの本を見つけ、いっきに読んでしまいました(当方、現在35才です)。
- 著者:藤原 和博
- 経歴
- 1978年 東大経済学部卒
- 1978年 リクルート社入社
- 1996年 リクルート社フェロー
- 2003年 杉並区和田中学校 民間校長
- 2008年 大阪橋本知事の特別顧問
「成長社会」から「成熟社会」に変った現代で、幸せの仕組みとかも変ってるけど、組織人として頑張っているあなたは、自分の人生をちゃんと考えてますか?と、語りかけられる様な本でした。
社会に出てそこそこ経った人(著者は20代後半~40代後半をターゲットとしているようです)が、ちょっと立ち止まった時に読むといいビジネス書って感じでしょうか。
著者の経歴がすごすぎるので、こりゃ参考に成らんタイプだろうなーと斜に構えて読み始めましたが、読みやすく、それでいて文章から人間臭さがにじみ出ていて、今の自分の考えにフィットする部分も多かったので、すんなり読むことが出来ました。私の大好きな重松清のことが、著者も好きみたいだし。
伝説的にすごい大先輩の体験談を聞かせてもらっている感じでしょうか。ロールモデルっていうのかな。こんな上司/先輩がいたら、人生変わるだろうなぁと思いました。こういう人たちが居るのがリクルートって会社なんでしょうね。
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」
リクルートの旧社訓、ステキです。
ちなみに、リクルート時代の藤原さんは、
朝7時半に出社→勉強会→朝ミーティング→昼間は営業→定時後に夜ミーティング→翌日のプレゼン作成→飲みに行って→夜中にラーメン→朝7時半に出社…、
ってな生活だったそうです。リゲインの「24h戦えますか?♪」のCMが頭に流れますね。猛烈な感じ。そして、30才で体を壊され、それがキッカケで色々なコトが変ったとか。
心に引っかかった文章
著者の実体験に基づく本書、心に引っかかる文章が沢山ありました。
- 「正解」ではなく「納得解」を考える
- 「正解主義」ではなく「修正主義」で行く
- 本当の自分は幻想
- 「自分の素」とは別に「演じる自分」を使う
- 藤原さんは、むしろ「演じる自分」しかいないとの事
- 組織内個人を目指せ!
- 肩書に頼らず、自分と言う人間をしっかり持っている人がカッコイイ
- 次の時代の武器を手に入れたいなら、お金を払ってでも自分を鍛える場所に飛び込んでいくことが大切
- 価値観を共有出来ない場所で自分を出して、コミニュケーション力を培うべし
- 大切なものは「集中力」と「バランス」(子供時代に培われる)
- 30代は迷え→40代、50代の仕事に繋がる
- 行動することが大切
- 大切な決断をするときは、人に相談しない
- 言い訳にしてしまう
- ちなみに、決断をした後は大いに相談する
他にも色々有った気がします。もう一回、じっくり読みたい感じがします。
読んでみて
今、キャリアについて色々悩んでいるので、少し背中を押された気に成りました。
大卒時に入れたから入った会社で「なんか違う」と悶々としているあなた(私)、そのままでいいんですか?ちゃんと考えて行動してますか?と。。
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